【年干支の計算法】

 1863年と1923年と1983年が癸亥、1864年と1924年と1984年が甲子である。調べたい年から直近の癸亥年の分を引き、余りを干支番号とすればよい。

 たとえば2020年の干支を調べるとする。1983を引くと37である。37番目の干支は庚子。2020年は庚子である。

 ちなみに、明治元年(慶応四年)は1868年、大正元年(明治四十五年)は1912年、昭和元年(大正十五年)は1926年、平成元年(昭和六十四年)は1989年、令和元年(平成三十一年)は2019年である。

 和暦を西暦に変換する場合、明治年間なら1867を、大正年間なら1911を、昭和年間なら1925を、平成年間なら1988を、令和年間なら2018を足せばよい。


【月干支の計算法】

 年干を基準として、五鼠遁を寅月から始めればよい。

 甲己は甲子、乙庚は丙子、丙辛は戊子、丁壬は庚子、戊癸は壬子。ただし子月丑月は前年扱いであるから、甲子は丙寅から、丙子は戊寅から、戊子は庚寅から、庚子は壬寅から、壬子は甲寅から始めればよい。

 たとえば、2020年の6月(午月)の干を計算するとする。2020年は庚子である。庚は丙子から始めるが、寅月に年が明けるので、実際は戊寅からである。それはともかく、戊寅、己卯、庚辰、辛巳、壬午と進めていけば、6月は壬午であると分かる。

 ただし、節入りの日は毎年微妙に違うので、付近の日であれば干支カレンダーを確認したほうがよい。


【日干支の計算法】

 西暦で表記したとき4で割り切れる年はうるう年になる。すなわち、二月は二十九日まである。ただし、100で割り切れる年はうるう年にならない。が、例外として400で割り切れる年はうるう年になる。つまり、1900年はうるう年ではないが、2000年はうるう年になる。

 干支は60日で一巡する。一年は365日間ないし366日間あり、5日ないし6日端数が出る。言い換えると、10年後の同月同日まで、干支は50日とうるうの分だけ進むことになる。すなわち、うるう年がふたつ挟まれば52日進み、三つ挟まれば53日進む。これは実質、8日ないし7日遡るのと同じことである。

 このようにして、ある年月日の干支が分かれば、全ての日の干支を計算することができる。ただし計算が面倒なので、十年ごとに元日のまえの日(前年晦日)の干支の番号を覚えておくと楽である。例えば1980年元日のまえの日の干支の番号は09(壬申)である。1984年の元日の干支が知りたいなら、80年(うるう)、81年、82年、83年とその年の端数の分を加えていけばよい。すなわち、6日、5日、5日、5日、計21日である。5日×経過年数+うるう日、と計算してもよい。09に21を足すと30、さらに元日分の1を加えて31である。1984年元日の干支は、31番目、つまり甲辰である。

 以下、十年ごとに元日前日の干支の番号を書きだしてみる。

2020 39
2010 47
2000 54
1990 02
1980 09
1970 17
1960 24
1950 32
1940 39
1930 47
1920 54
1910 02
1900 10
1890 18
1880 25

 1900年代の前後だけ8日減が3回連続するが、他は7日減、8日減と交互に進む。

   ***

 その年の元日前日の干支の番号が分かれば、任意の月日の日数は簡単に出せる。以下、月とその日数を書きだしてみる。

01 31
02 28 / 29
03 31
04 30
05 31
06 30
07 31
08 31
09 30
10 31
11 30
12 31

 法則性がある。一月は31日で、二月は28日ないし29日で、あとは交互に31日、30日と進んでいく。ただし、七月八月だけは31日となる。

 さらに、干支は60日(およそ二か月)で一周するので、二か月ごとに計算すると楽である。すなわち端数は、+2、+1、0、-1のいずれかになる。

 例えば、1984年の9月14日の干支を知りたければ、84年元日前日の干支番号30に、8月までの端数を足していく。一月の31日と二月うるうの29日を加算して60日、すなわち0。三月四月分が+1、五月六月分が+1、七月八月分が+2。合計+4である。足して34。これに14日分の14を足すと、48。48番目の干支は辛亥。すなわち1984年9月14日の日干支は辛亥である。

 一見複雑そうだが、慣れてしまえばなんてことはない。ただ、計算ミスもありうるので、心配なときは干支カレンダーを確認したほうがいいかもしれない。


【時干支の計算法】

 日干を基準とし、五鼠遁をそのまま用いればよい。


【干支を通し番号に変換する方法】

 言うまでもないが、干は10、支は12ある。通し番号の一桁目と干の番号はかならず同じになる。つまり、通し番号の10を払った余りが干になる。それから、12を払った余りが支である。遠し番号を干支に変換するのは簡単である。

 問題は、干支を通し番号にするときだが、つまりこれは、どの十二の倍数に支の番号を加えたら、一桁目が干の番号とおなじになるかを考えればよいのだ。十二の倍数は、0、12、24、36、48の五つしかない。

 例えば、丙戌の通し番号を調べるとする。干は3番目、支は11番目である。12のどの倍数に支の11を足したら一桁が干の3になるか。12しかない。これに支の番号の11を足してやる。丙戌の通し番号は23、ということになる。